イエスかノーか

課題文に書かれている著者の主張やテーマ、設問との関係がわかったところで、小論文を書き始めてみましょう。その際に大切なことは、イエスの立場で小論文を書いていくのか、ノーの立場で小論文を書いていくのかということになると思います。

小論文で問われていることは、課題文と設問に関するあなたの考えにほかなりません。課題文で書かれているテーマについて、どういったことを考えるのかということ、そして、それはどうしてなのかということをはっきりとさせていくことが大切です。

小論文では、そのテーマに関して、賛成・肯定的な意見を書くのか、反対・否定的な意見を書くのか、自分の立場をはっきりとさせることが大切です。先ほどの地球温暖化の例であれば、地球温暖化について書かれている著者の意見に対して賛成なのか反対なのか、それはなぜなのかということを書いていけばよいことになります。

その際、いちいち著者の引用を挙げる必要は特にありません。設問で問われている問題について、自分の考えを素直に書き綴ればよいのです。ただし、小論文は、作文や感想文ではないということを忘れてはいけません

ふつう、論文では、自分の言いたいことを言うために、既に研究された結果わかっていることを引き合いに出したり、自分が調べたことを引き合いにだしたりして、自分の言いたいことが合っているというための証拠とその理由を挙げていくことになります。

小論文では、その場で課された課題とその課題に関する設問を見て、設問で言われていることに対して、自分が言いたいこと、自分の意見を課題文と照らし合わせながら書き連ねていくことになります。

課題文で書かれていることに対して、どう考えるのかということをイエスまたはノーの立場をはっきりととって述べていくことで、小論文全体が非常に論理的なものに見えてきますから、おすすめです。

全体を肯定の形で書いているのに、否定的なことも書きたくなってしまったときには、〜については〜ではないと考えるが、しかし〜であるからやはり〜だと考えるという形で、最終的に結ぶ言葉をそろえるとよいと思います。また、こうすることで、いろいろな観点から課題と設問を見ているということをアピールすることもできると思います。

受験用の小論文では、試験時間が決められていますから、万が一、時間がなくなってしまうときのことも考えて、「私は〜だと考える」という自分の意見を最初に持ってきてしまうことをおすすめしたいと思います。

自分がどういった立場で論じていくのかということを先に明記してしまえば、後は、どうしてそう考えるのか、ということについて、理由を列挙していけばよいだけになりますよね。

そうすれば、もしも途中で試験時間が過ぎてしまった場合でも設問にはしっかりと答えることができていますから、時間がないとあせる必要もありませんし、途中で自分が書いていることがわからなくなってしまった場合にも、最初に戻れば自分の言いたい結論を見ることができるのですから、考えがぶれてしまうことがないのではないかと思います。

大学受験用の小論文は、イエスかノーか、課題文と質問文(設問)をよく読み、自分の立場をはっきりとさせた上で、課題文で書かれている主張、テーマについて、質問文(設問)に対する答えとその理由説明をわかりやすく、できるだけ余計なことは書かずに書き連ねていくことが大切になると考えられます。

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