本論とは

本論で大切なこと

  • 結論を導くために理論を展開していくこと
  • 余計なことは書かないこと(論文では、例えはいらない!)
  • 一から十まで後戻りせずに読み進めることができるようにすること
  • いつもオリジナルに戻ること、二次文献だけで終わらないこと
  • 証拠・理論ごとに章立てをすること
  • 章ごとに問題提起、その章の結論を書き加えること(個々の結論=個々の証拠)
  • 読み手にとってわかりやすい章立てにすること

論文やレポートは、「序論」、「本論」、「結論」という基本構造をもとに構成していくとよいと思います。序論は、本論の理解を助けるために、本論の前に置かれているものであることはお話致しました。では、本論では、どのような点に気をつけて文章を綴っていけばよいのでしょうか?

論文の中心となるもの

本論は、その名のとおり、論文の中心となるものであり、結論を導くための理論を展開する場所になります。ですので、本論では、自分の言いたいことと無関係のことは書いてはいけませんし、自分の理論をずらしてしまいかねないことや、理論の焦点がずれてしまいそうなこともできるだけ書かないようにした方がよいと思います。本論に限らず論文では、話がずれてしまう要因となりうる「例え」は必要ありません。余計なことを書くのではなく、自分の理論にとって必要なことを書き綴っていっていただきたいと思います。

本論では、結論を導くために必要な証拠を挙げていくことになります。最後に結論で自分の理論(自分がこの論文を通して言いたいこと)に持っていくために、一から少しずつ理論を組み立てて、積み上げていくことが大切です。

そのためには、できるだけオリジナルの状態から、先行研究や資料、実験等によって理論を組み立てていく必要があります。ここで言うオリジナルの状態とは、文学や哲学なら、個々の文献や書簡、日記、化学や生物なら個々の成分や、生物、歴史学なら現存する建築物や文献、資料等といった、第三者の手ができるだけ加わっていないもののことであり、これらを基に理論を進めていくとよいと思います。

例えば、文学や哲学で言う第三者の手が加わっているものとは、二次文献である、第三者か書いた伝記や先行研究の論文の類になります。

ニーチェで言えば、ニーチェについて誰かが書いた伝記等も二次文献に当たります。ニーチェが自分で書いたものこそ、オリジナルの状態ということになります。ニーチェが書いた文献や書簡、日記の類は、一次文献と呼ばれるニーチェのオリジナルです。できるだけ原書で読むことができればよいのですが、それは学者の先生方にお願いをするとして、課題論文や卒業論文等では、翻訳を読んでもよいと思います。

翻訳されたものでも、ニーチェが書いた文献、書簡の訳であれば、一次文献と考えることができると思います。ニーチェで言う二次文献とは、ニーチェについて後世の誰かが書いた伝記や先行研究になります。

ほかにもニーチェについてその当時の誰かが書いたものや、ニーチェに送った書簡等を挙げることもできると思います。二次文献は、オリジナルではありませんから、できるだけオリジナルの状態のものを利用(引用したり、実験の材料とするなど)して、二次文献である先行研究や資料、実験等と合わせて証拠を積み重ねていくことが大切になってくると思います。

そして、個々の証拠には、それぞれ個々の章を作ってあげることが大切です。ひとつの章では、基本的にはひとつの証拠について述べることになります。証拠と言ってもそのひとつを言うためにはさまざまなオリジナル、先行研究の引用や、資料、実験等について述べていくことが大切です。これらひとつひとつについて、本論ではさらに小さな節で述べていくことになります。

個々の章では、それぞれその章で述べたいことに関して問題提起をするなどし、章の最後では、その章を通しての結論を述べるとよいと思います。この章ごとの結論はそのまま本論の中で述べる証拠のひとつとなります。

本論は、論文の中心であり、論文の大部分を占めるものです。ここでいかに上手に理論を積み上げて組み立てていくことができるかによって論文が読みやすいものであるか否かが決まるとも考えられます。

本論は、一から十まで証拠や理論を積み上げていくことが大切になりますから、最初から最後まで、論文の途中に戻って確認をすることなく、読み進めることができるものでなくてはならないと思います。最初はこの順番で章を作ってよいと思っていても、書き進めるうちに、後回しにした方が、話が繋がりやすくなるといった場合もありますので、あまり凝り固まらず、柔軟に考えることが大切です。本論はこれらの点や理論がずれてしまわないように気をつけながら、書き進めていっていただければと思います。

レポートの場合の書き方

報告書としてのレポートにおいて、本論は、読み手に自分が調べたこと、調査したことを羅列して報告する中心部分になります。ニーチェについて調べなさい、という課題であれば、ニーチェについて自分が調べてわかったことを報告していくことになります。その際は、引用文献や資料等を挙げながら、ニーチェについてわかったことを複数の資料をもとにまとめながら報告していくことになります。

課題や授業でわかったことについてレポートを書く場合、調べたことや学んだことを自分なりにまとめて報告することが大切です。自分の言葉で読み手にわかりやすいように報告することができれば、その課題がきちんと身に付いていることを示すことができるのではないかと思います。

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